プラグ不要のコンクリート用ねじです。これらのコンクリート用ねじ(ビス)を略称したネーミングのブランドで、発売以来ロングセラーを続けています。


金具・配管・ボード・木材等を、コンクリート系下地(コンクリート・ブロック・レンガ・硬質モルタル等)に締結する際に使用します。
従来の工事ではコンクリートに対してドリルで下穴をあけた後、プラグを打ちこんだ後にタッピングねじで締結していました。ビスコンはプラグを用いずにコンクリート下地に直接ねじ込むことが可能にしました。


母材(ねじを取り付ける材料)の種類によってサラ頭・ナベ頭・ナベワッシャー(座付ナベ頭)の使い分けをします。

高いねじ山と低いねじ山が交互に並んだ二条のハイローねじで、高い引抜保持力を発揮します。


高い防錆力で信頼のあるフッ素シルバー仕上げ(亜鉛メッキ+特殊クロメート+フッ素 アルミ樹脂塗装焼成コーティング)です。


・鉄(アルミキルド鋼1018A)
・ステンレス(マルテンサイト系SUS410)


陳列・保管に便利なPP製パックに梱包されています。


一般的に母材の厚み+20〜25ミリの長さのねじを使用します。(厚手の防音材・断熱材・木材等を取付ける場合は母材の厚みの2倍以上のねじを使用します)


コンクリート下地への下穴径(ドリル径)は使用ねじの太さ(外径)によって異なります。ねじ外径4ミリは3.4〜3.5ミリ、ねじ外径5ミリは4.3〜4.5ミリ、ねじ外径6ミリは5.3〜5.5ミリのコンクリートドリルを使用して下穴をあけてください。下穴(ドリル穴)の深さは、ねじ込み深さ+10ミリ以上を目安としてください。下穴が浅いとコンクリートの粉が穴に残って、ねじ込み不良の原因になります。(参考:技術情報〈ねじ長さの選定について〉)



■下穴をあけるとき
1. 下穴径は、必ず指定のドリル径であけてください。
2. 下穴深さは、ねじ込み深さ+10mm以上あけてください。
3. 粉の排出は、穴をあけながら何回かドリルを出し入れして完全に排出してください。

■ビスコンをねじ込むとき
締め付けは、低回転でゆっくりと最後は締め付けすぎないようにしてください。インパクトドライバーの最大トルクはφ4ビスコンの破断トルクの30倍以上あります。

■ビスコン各種トルクデータ(単位:N・m)
材質 SUS410
呼び径
φ4 φ5 φ6 φ4 φ5
ねじ込みトルク 2.5 2.8 4.8 2.5 2.8
適正締付トルク 2.7 6.3 12.4 3.1 6.2
破断トルク 4.5 10.5 20.6 5.1 10.3
参考:インパクトドライバーのトルク
インパクトドライバー14.4V 最大トルク(N・m) 145